聖地で食べるアジフライ
2023/02/23
2020年12月18日長崎県松浦市が正式に『アジフライの聖地』として商標登録されました。
正直アジフライなんて、どこのスーパーでも売ってるしレストランでも出しているところが多いメニューで、ごく当たり前な食べ物。おそらくアジフライなんてどこで食べても変わらないと思っている方も多いと思います。なんで長崎県松浦市が『アジフライの聖地』なのでしょうか?
鯵の水揚げトップクラスの長崎県松浦市
長崎県松浦市は長崎県北部の佐賀県と県境にあります。
水産の町として、市内にある松浦魚市場は大型巻網船の入船港として日本でもトップクラスのアジやサバの水揚げ港となっています。よくスーパーで見かける長崎産と記載されいている鯵や鯖は松浦で水揚げされたものが非常に多く、知らず知らずのうちにみなさんも食べているかもしれませんね。
そもそもアジフライって、丸の鯵を買ってきて最初から捌いて作る方も多いかもしれませんが、ほとんどの方が食べるのは、お弁当やスーパーの惣菜コーナー、レストランで食べることが多いのではないでしょうか。そんなお店で買っているアジフライは、大部分が海外で加工されています。
中国産と記載されているものがよくスーパーの冷凍食品コーナーに並んでいますが、国産で表記されているものでも、使っている原料が日本で水揚げされたものであって、一次加工している場所が中国やベトナムなどの海外ということがざらにあります。もちろん日本で水揚げされた鯵を鮮魚の状態で運ぶには時間がかかりすぎるため、冷凍したものを船に乗せて海外に持っていきます。そのため、日本に戻ってくるころには数回冷凍と解凍を繰り返した状態となっており、鯵本来の旨味が抜けてしまっています。ご自身で丸のアジから調理して、アジフライを作る方がお店で食べるアジフライが美味しくないという理由がおそらくこれが原因で、①鮮度的に落ちている、②アジ本来の旨味が抜けている という理由があると思います。だからと言って海外で加工することが悪いわけではなく、そのおかげで手軽な価格でアジフライを食べることができます。
松浦『アジフライの聖地』の特徴は?
ホームページには松浦アジフライとしての条件に様々なことが 書かれていますが、一番重要なところは凍結回数が少ないというところだと思います。
もちろん鮮度も重要ですが、凍結回数だけでも十分一般のアジフライと差別化できます。ワンフローズン(一回だけ凍結)を最低ラインに設定することで、アジのうまみをしっかり残すアジフライを提供することができます。
家庭でこの条件に当てはまるアジフライを作ろう!と思えばもちろんできますが、まずは現地に行って美味しい食べてみてはいかがですか?アジフライの聖地松浦市では、たくさんのお店でアジフライが提供されており、それぞれで特徴をもったアジフライを食べることができます!
1、魚市食堂
松浦市場内の食堂です。市場でお仕事されている方たちが利用されており、もちろん一般の方も利用可能です。魚市場らしく早朝から開いているので、朝ごはんでアジフライもいいかもしれませんね!
店舗住所:松浦市調川町下免695
電話番号:0956-72-3794
営業時間:5:00〜13:00 ※市場休みに連動しているので、事前に確認してください。
2、いけす割烹 華
お魚中心のお店で地元で養殖されているマグロ料理もおすすめです!
アジフライは大きめのアジを3枚おろしにしたものが2枚ついててボリュームあります!
店舗住所:松浦市志佐町浦免1515
電話番号:0956-72-5587
営業時間:17:00〜22:00(LO21:00)
3、いけす小料理 みゆき
松浦駅前にあるお店です。とにかく魚が新鮮で、その時々の活魚を使ったお刺身もおすすめです。アットホームな店内で松浦市内で夜ご飯食べるのであればおすすめです!!
店舗住所:松浦市志佐町浦免1038-5
電話番号:0956-72-4258
営業時間:17:00〜22:00
松浦へのアクセスも福岡市内から車で1時間半くらいの距離で
平戸城で有名な平戸市やハンバーガーやハウステンボスで有名な佐世保市も近いので
北部九州を旅行する際にコースに組み込まれるのも良さそうです。
アジフライの聖地で本場のアジフライをぜひご賞味ください!!!