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スーパーで売っている魚には本当にアニサキスが存在するのか??

2018/10/29

 

最近、テレビ・ネット・雑誌などでやたらと魚食について報道されていますが、

何かと思えば、アニサキスについてでした。

 

5月の後半から、やたらと芸能人がカミングアウトしており、

水産関係者にはかなりのダメージを与えています。

品川庄司の庄司さんが胃の中に8匹もアニサキスがいた とか

渡辺直美、アニサキス激痛すぎて泣いた

などです。

 

確かにアニサキス症になるとめちゃくちゃ大変です。

激痛がずーーーっと続きますし、気持ち悪いし、じっとしてられないし、、で

こんな経験をしてしまったら、刺身なんて食べたくなりますよね。

逆にいえば、魚を売っているスーパーや近所の魚屋さんも一緒です。

アニサキスを出してしまうと、食中毒扱いにされてしまい

店舗は数日間の営業停止を食らってしまいます。

つまり、これだけアニサキスに対しての警戒感が強まっているなかで、

売る側のお店も、アニサキス付きの商品を売らないように必死です。

 

芸能人たちの過熱報道があれば、消費者は異常に反応してしまい、

お刺身は怖くて食べれないだとかで、アニサキスリスクが少ない魚種や

まったくリスクがない冷凍のお刺身でさえも売れなくなります。

水産業者にとっては大ダメージで、正しい情報をしっかり報道してくれ〜という

思いです。

 

確かにアニサキスは怖いですが、あなたは実際に見たこと、触ったことはありますか?

 

今回は、実際にスーパーに売っている「真あじ」から

本当にアニサキスがでてくるのか検証してみましょう!!!!




10尾の真あじからアニサキスが何匹でてくるのか??

近所のスーパーで売っていた丸のアジから

実際に捌いて検証してみました!

 

検証内容

 

①全てを3枚おろしてして、身の部分と皮上の部分を確認する。

 

②内臓を潰して、お腹の中にもいないかを確認する。

 

 

アニサキスを普通に目で見て発見するのは、なかなか大変な作業なので

今回はブラックライトを使用しています。

 

 

<ブラックライトなし>

 

<ブラックライト有り>

※3枚おろしの真ん中くらいに、白く光っているものがアニサキスです。

 

 

 

 

検証結果

実際に検証してみた結果、3枚おろしの身には1匹も発見されませんでしたが、

内臓の中には10尾中2匹入っていました。

アニサキスは、魚体の中にもともと存在するのではなく、

餌から摂取したものが、内臓の中に止まり、

鮮度劣化ととものに、胃袋を破って身に移動していくということです。

ということは、今回のスーパーで買ったアジは鮮度良好ということですね!!

 

 

家庭で行うアニサキス対策は???

魚にアニサキスという寄生虫がいるとなると、

今晩のおかずに生食で魚料理というのは減ってしまうのは確かです。

ただ、アニサキスに対する正確な知識があれば、ほぼ問題なく

食べることができます。

 

では、どういう対応をやれば良いのでしょうか???

 

 

丸魚は基本お店で捌いてもらう

もともと我が家では魚は捌かないよ!

という家庭も多いと思いますが、基本は専門家に調理してもらうのが

一番です!

 

鮮魚専門店やスーパーでは、無料で調理しているところが多いです。

 

検証を見て理解いただけたかと思いますが、

内臓をうまく除去し、素早く調理することができれば、

ほぼアニサキスの被害を受けることはありません。

 

一般の方が陥りがちなのが、

スーパーで買った魚をそのまま袋に入れ、

そのまま自宅まで持ち帰っていること。

常温に置かれれば、鮮度が落ちていきますし

アニサキスが徐々に身に移行しやすくなってしまいます。

 

だったら、お店の専門家に調理してもらうのが一番ですね!

 

 

生の天然魚は加熱のみで調理する

 

こちらもアニサキスを殺す一番手取り早い方法です。

しっかりと加熱すれば、何も問題なく食べることができますし

気にする必要などなくなりますね。

 

 

 

ブラックライトを使ってみる

どうしても刺身を食べたい。

やはりスーパーにいけば、美味しそうなアジやイサキなどの

お刺身用柵が売っていますよね。

ただ、天然魚だからアニサキスのリスクが。。。。

 

通常の鮮魚販売店では細心の注意を払って

しっかりと確認したものをお店に陳列していますが、

大切なのは、一般の消費者の最終チェックです。

アニサキスは5度以下の温度では、動きができない状況にあるといいます。

つまり、家庭に持ち帰った時には、温度は上昇していますので、

身の中にいたアニサキスは、表面にでてくることが多いようです。

 

万が一のため最終チェックとして、検証で使ったブラックライトを使って

食べる前の最終確認をオススメします。

なんだか、家庭で使うには高そうと思ってしまいますが、

実際のところ数千円で買うことができますし、

アニサキスで病院にかかるくらいなら非常に安価な保険ではないでしょうか。

 

今回、検証してアニサキスが発見されましたが、

鮮度良い魚を素早く調理することで

リスクがほぼ回避されることがわかるかと思います。

魚への知識はあまりない人は、

お店の人に必ず確認して、刺身にして良い鮮度か??

それとも微妙な鮮度か??を確認して、できるだけ自分で調理せず

お店の人に任せましょう!

 

確かに自分で魚捌けたらかっこいいですが、

アニサキスのリスクを考えたら、任せるのが一番ですよ!



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