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スルメイカ不漁!! イカの塩辛が高級食品になるかも???

2017/07/02

 

今ではどこのスーパーに行っても品揃えがあるイカの塩辛ですが、

これからは、あまり見かけなくなるかもしれません。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170206-00000530-san-soci

 

イカの塩辛に使われている原料は主に『スルメイカ』と言われる

イカの中でも比較的安い原料が使われています。

(厳密に言えば安かった)

名前の通り、珍味のスルメの原料であり、

北海度でイカの刺身を食べるとなったらスルメイカのお刺身になります。

 

例年であれば、夏から2月くらいまで、

北海道から九州で水揚げがありますが、

今年は例年の半分と異常に少ないのが現状です。

基本的に原料となるイカは、冷凍された状態で、

加工メーカーに販売されて、それを1年間かけて加工していくというのが、

一般的な流れですが、現状言うとどこも原料がなく

イカを中心に加工しているメーカーは悲鳴をあげているようです。

そりゃー、去年まで作っていたものが作れないというのは、

食品メーカーにとっては致命的な問題ですよね。。




なんで減ったのか???

今までは、魚を食べるのは世界的にみても日本だけだったのですが、

現在では中国をはじめ各国で食べ始めています。

魚介類の需要がほぼ日本に集中していた時代は、

人口1億人ほどの胃袋を満たすという意味で、潤沢な資源がありましたが、

世界一の人口を誇る中国が食べ始めれば

そうはいきませんよね。

 

今年のサンマ水揚げのニュースをみた方も多いと思いますが、

日本の近くまで中国船や台湾船が、日本船より大規模な漁を行い

根こそぎとってしまうから、水揚げ漁が少なかったということがありました。

 

海にいる魚介類には国境は存在しないので、

世界的にしっかりとした資源管理は行ってほしいものですが。。。

 

ただ、今回は乱獲というよりは別の理由があるようです。

 

 

 

水温変化が原因だった!

スルメイカは大きく分けて2つの分類があります。

 

①対馬や山陰沖で生まれ、日本海側を回遊する群れ

②東シナ海で生まれ、太平洋から北上していく群れ

 

今回は②の群れに大きな影響が出たと言われています。

2月に東シナ海で孵化するスルメイカの個体が、

水温低下によって成長できずに死んでしまった可能性があるということみたいです。

 

最近では、地球温暖化ということが言われており、

各地域で異常気象が起きてしまったり、北海道で南方系の魚が上がったりと

おかしなことが各地で起きています。

そのためなのか、スルメイカのように急に魚が上がらなかったりと

魚を商いとして利用している会社は大ダメージを受けています。

今ある資源をどうやって守るか?どうやって利用するか?

気象の影響であれば、人間ではどうしよもないですが、

このブログで水産物は限りある資源ということをみなさんにどんどん発信して、

考えていただく機会になれば嬉しく思います!

 

 

 

 

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