魚好きは受けたほうが良い!日本さかな検定(ととけん)
2016/09/01
最近では、さかなを調理することができない人が多く、
魚の知識をもっている人間は結構貴重です。
そういう時代だからなのか、愛称ととけんと言われる
日本さかな検定というものがあります。
そもそも、ととけんって何??
日本さかな検定協会が、年に1回ほど開催している魚食や水産業に関する知識を確認する検定で、ととけんの概要では、「魚食普及ならびに日本の魚食文化の復活と継承に資する検定の実施をとおし、 水産物と魚食の魅力を広く啓発することを目的とする。」と書かれています。
とにかく、せっかく日本という海に囲まれた水産大国に住んでいるのだから、低迷している水産業を活性化させたい!さかなに対する興味をもっともって欲しいということです。
試験の内容を見ていても、このさかなは何でしょう?という簡単な問題から、かなりマニアックな郷土料理の問題など、非常に多岐にわたっています。レベルも初級の3級から上級の1級まであり、お子さんから水産関係者まで、さまざまな方が受ける検定になっています。
たまにスーパーに行くと、アジとイワシの違いもわからない人がいますが、せめて日本を代表する大衆魚くらいは理解してほしいですよね。牛と豚の違いなみにはずかしい話しだと思いますし、これからこんな人が増えると魚離れば進んでいく一方だと思います。
なのでせめて、少しでも魚に興味がある人は、すこしでも魚に対する知識を増やして行ってもらいたいです。
募集要項
3級
<レベル>
初めて出会う発見や感動を通して魚にもっと親しみたい方を対象とした初級レベル。魚に興味が出てきたお子さんに良いかもしれませんね!また、飲み会のネタづくりを考えている方!
<問題形式>
マークシート100問 四者択一方式/100問 試験時間70分
<合格基準>
全100問中60問以上の正答者は合格
60問以上を正答した受検者数が全体の70%未満の場合は、
上位70%の受検者が合格となるよう合格基準を引き下げます。
2級
<レベル>
魚好きにして通を自認する一般の方や漁業・流通・調理に携わる方で、もっと魚食文化の奥深さを身につけたい方を対象とした中級レベル。水産関係の業種に入社した新入社員など、これから専門的な知識が必要になってくる人にベスト!
<問題形式>
マークシート100問 四者択一方式/100問 試験時間70分
<合格基準>
全100問中70問以上の正答者は合格
70問以上を正答した受検者数が全体の50%未満の場合は、
上位50%の受検者が合格となるよう合格基準を引き下げます。
1級
<レベル>
魚と日本の魚食文化に関する広範囲の知識の頂点を目指す方を対象とした上級レベル。研究者や水産会社の上層部、接待などに使われるような魚介類を扱う飲食店の従業員が持っていれば話しのネタになりますよ〜。
<問題形式>
マークシート100問 四者択一方式/100問 試験時間70分
<合格基準>
ととけんを受けるメリットは???
飲み会のネタになる
俺、さかなクンよりも魚のこと知ってるぜ〜・・・
とは言えないと思いますが、それなりの話ができると思います。
たとえば、友達と居酒屋に行って鯛の姿造りを頼んだ時、
俺「これは天然じゃなくて養殖だよ!なんでかわかる?」
みんな「なんで〜???わかんない・・・」
みたいな自慢話ができますよね。
魚を見る目が変わる
旬の時期を知れば、もっと美味しく魚をいただくことができます。
どんなに鮮度が良くても、刺身が美味しい時期、まずい時期があるので、
魚について、美味しい時期を知ることで
もっと魚食を楽しめるようになるでしょう。
業界の人は、商談のネタに
基本的に、水産業に従事している人は
あまり必須の試験などはないため、資格を持っていると注目されます。
私もこの業界人ですが、
やはり名刺に「日本さかな検定2級」とか「おさかなマイスター」など
のっているとついつい、そっちの話題になりますし
2級を持っている株式会社・・の〜さん というように名前を覚えやすくなります。
最近スーパに行くと本当に日本の魚が少ないように思えます。
売り場にいっても冷凍マグロであったり、アトランティックサーモン、ノルウェー鯖、
脂が多く美味しいといわれている魚は、だいたい海外産です。
では、日本の魚は美味しくないか?・・・・・
いえ、そうではありません。
それは一般的な魚種以外に魚を知らない人が多すぎるから、
スーパーが見慣れている魚しか販売しないのが原因です。
日本人の嗜好に合う=脂が多い
という小売業者の考えも問題で
日本でもかなり多くの鯖が水揚げされているのですが、
アフリカ等に輸出されるものが多く、逆に日本国内で食べる鯖はノルウェー産って
すごくおかしな話しですよね?
日本は世界的に見てもすばらいい水産国なので、
ちょっとでも興味がある方は、
ぜひ日本さかな検定をとって、
情報発信してもらいたいですね。
日本さかな検定「ととけん」